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【レビュー】バレット

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・シルベスタ・スタローンのワイルドさが光る!

・バディムービーに見せかけたスタローンムービー!

・敵はジェイソン・モモア

 

シルベスタ・スタローンと言えばいつだって、どの作品だってカッコいいキャラクターを演じてきました。

そんな彼が本作で演じたのは、裏社会での下っ端役。相棒のルイスと共に汚れ仕事をやるジミーを演じていました。

その存在感や貫禄からしても「アンタ人に従うような男じゃないでしょ!」とツッコミを入れたくなるようでした。

で、予想通りといえば予想通り。使い捨ての駒として捨てられたことからタガが外れていました。

裏切り者への報復のために、会う敵みな殺していく姿はクレイジーながらも「これぞ待っていたスタローンのワイルドさ!」でした。

本作、より彼のカッコよさを引き立てていたのはタトゥーだと思います。

圧倒的な体の大きさと、年をとってもなお引き締まっているスタローンの体に刻まれたタトゥーは、彼のワイルドさを二倍にも三倍にも高めていました。

そんなこともあってか、彼のタトゥーを堪能できる風呂場のシーンは、本作でも記憶に残るシーンでした。

 

そんなスタローンの活躍ばかりに目が行きがちな作品ですが、本作はバディムービーの要素も含まれていました。

相棒役テイラーには、『ワイルド・スピード』シリーズのハン役でお馴染みだったサン・カンがキャスティング。「ハン役の人だ」と、ある意味覚えやすかったです。

そんなテイラーですが、本作における活躍はあまりありません。

むしろ警察という立場上、正義を貫くためにジミーの邪魔ばかりをしているキャラと化していました。

活躍といったら携帯電話で情報収集をしてドヤ顔をしているくらい。

スマホが出てきてより便利になった今の時代となっては、彼の携帯自慢も空しいだけでした。

相棒でありながらもジミーと相反するという、存在は面白いキャラではありましたがそれ以上にはなり得ない残念なキャラでした。

 

一方で魅力的なのが敵の殺し屋キーガンでした。

演じたのは今や『アクアマン』での活躍でスターに躍り出たジェイソン・モモア。2012年の頃ということで、今よりも若い印象がありますが筋肉はそのまま。いい筋肉でした。

スタローンと向かい合っても引けを取らないそのマッチョっぷりは、敵として一切不足なし!悪そうな雰囲気含めていい味を出していました。

終盤には斧で戦うというアクション映画でもあまり見ない特殊な決戦もしており、記憶に残るキャラクターをしているのがモモアファンには嬉しい所でした。

 

ストーリーとしては、悪党が復讐のために悪党を潰す、映画ではよくある内容で、ほどほどに楽しめる程度だったと思います。

けれど、男臭さをムンムンに匂わせるキャスティングと雰囲気作りに関しては光るものがある作品でした。