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【レビュー】プリティ・ウーマン

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玉の輿といえば、きっと誰もが一度は想像したことのある理想の将来でしょう。

その相手が容姿端麗、性格もよいとなればより理想的です。

そんなシンデレラストーリーを描いたのが、今回レビューする『プリティ・ウーマン』でした。

主演リチャード・ギアジュリア・ロバーツという、理想の美男美女カップルで送るラブロマンスです。

 

偶然出会った実業家エドワードと売春婦ビビアンが、数日過ごすことで、お互いの空いていた心の穴を埋めていくというストーリー。

イケメン紳士のリチャードとセクシーすぎるジュリアのやり取りは、ただの会話シーンでも華があります。

 

で、この作品の見所となるのが、ビビアンの変身でした。

セクシー路線でがさつな性格であった彼女が、服を着飾ることで上品で大人の品格を持った美人へと生まれ変わるのは、まさにシンデレラのよう。

それまでお高くとまっていた人々をあっと驚かす流れはは痛快でした。

また、このお買い物シーンはテーマ曲ともいえる「Oh, Pretty Woman」の効果もあって本作のハイライトシーンと言えます。買い物をするワクワクを引き立たせていました。

 

そんなジュリア・ロバーツの変身が楽しい本作ですが、あくまでメインはラブロマンスでした。

人の暖かさを求めている実業家エドワードと、自分に自信の持てないビビアン。

プロとしての仕事を言い訳に、近づいては離れる2人の距離感にはもやもやとさせられました。

 

また、面白いのが2人の年の差です。

作中での2人の年齢は不明ですが、実年齢でいうとリチャード・ギアが公開当時41歳、ジュリア・ロバーツが23歳でした。

その差は18歳!あり得る年の差とはいえども、なかなかに印象的でした。

作中でも、オードリー・ヘップバーン主演作『シャレード』をビビアンが見ているシーンがあって、年の差を意識させているのが見てとれました。(『シャレード』では、オードリー・ヘップバーンケーリー・グラントの25歳差のペアがサスペンス・ラブロマンスを繰り広げています)

貧富の差、年の差、あらゆる壁を乗り越えて愛し合う2人の関係は、より美しく本物であるように思えましたね。

 

オシャレでユニークで、けれど誰もが憧れたようなラブロマンスが描かれている本作。

恋には努力と歩み寄りが必要なのだと教えてくれる、恋愛バイブルとしたい作品でした。