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【ネタバレあり・レビュー】エンド・オブ・カリフォルニア | アサイラムが送る地震よりも恐ろしいB級映画!


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ストーリー

カリフォルニア州ロサンゼルスが地震により、大きな被害を受けた。
地震学者であるヤンは、それがまだ前震であり、12時間後にさらなる巨大地震が起きることを突き止める。
それを回避するためヤンは、元妻デボラが開発した「地震砲」を使うため、彼女との再会を決意する。

感想

B級映画の大手とも言えるアサイラム制作のディザスタームービーということで、だいたい察しが付きながらも見ました。
まさに安定のアサイラムクオリティ!裏切りません。
CGの酷さは言うまでもなく、設定のぶっとび具合や全力の手抜きシーン、とにかく詰め込んどけと言わんばかりのストーリーなど、ある意味見所のある作品でした。

そんな本作は冒頭いきなり大地震の描写から始まります。
もうこの時点で安っぽさ全開なわけなのですが、下手にくどくどと変な展開を見せられるよりかは本筋にすぐ入る方が良かったのではないかと思います。
これまでのアサイラム映画でもユーモラスな会話劇とかあんまし見たことありませんし。

そんな地震が引き金となって数字間後に起こる最大級の地震を回避するのが主人公ヤンと元妻デボラの目標となるわけなのですが、このヤンがなかなかにひどいヤツです。
瓦礫に下敷きになっている人がいるのに特に確かめもせず手遅れだと判断して助けなかったり、娘を早く助けにいきたいからと軍のパイロットの邪魔をしてヘリを墜落させたりと、なかなかのエゴイスト。
デボラが冷静沈着に働いている分より無能さが際立っている印象があり、終始受け入れられないキャラクターでした。(アサイラム映画だからネタとして「次は何やらかしてくれるんだ?」と笑って見られましたが)

このようにキャラクターを適当に扱うのもアサイラム映画ならでは。
一度、重傷を負って死にかけていたスタッフの一人が即復活したかと思えば地震の亀裂に落ちて結局死ぬという酷な扱いを見せていました。
しかし、彼はまだ死に際は看取るシーンがあるからまだマシ。
軍のパイロットが主人公たちを助けた直後にいきなり溶岩に落ちて断末魔も上げずに死ぬシーンはあまりの酷さに笑いました。
溶岩に溶けていく頭蓋骨を見せたのはアサイラムなりの敬意なのかは分かりませんが、ネタ感ハンパなかったです。

そうしたクオリティの低さは本編の至るところに見られました。
例えば、車内で災害に合うシーンがありましたが、まさかの窓が真っ白。外の風景がまったく見えません。
おそらく、CG作るのが面倒だったかあるいは間に合わなかったかでそうなったのでしょうが、ヤンとデボラが「地震がヤバい状況だ」と話しているのに外の風景が一切見えないのはシュールな光景でした。
他にも粗を探すと、崩れたハズの建物が反射したガラスの中ではまったく無傷であったり、無人となったハズのロサンゼルスなのに後ろの方で普通に車が通行していたりとガバカバ。
まあ、こうした粗を探すのがまた醍醐味のひとつなのですから、楽しめたには楽しめたと言えるのでしょう。

そしてラストは亀裂に溶岩を流し込んで塞ぐというトンでもない発想でした。
どうやって凝固するのかなど、いろいろと疑問がありますが、出来てしまうのですから言ったもの勝ちですよ。
マグマが流れ込んだのを見届けたら一気にエンディングという潔さが「文句あるか?」と言わんばかりの威圧感を放っていました。

作品の鍵を握るのが、地震と同じ周波の波をぶつける「地震砲」(すぐ壊れる機械)であったりと、最初から最後までネタに事欠かない作品でした。


アサイラム制作のディザスタームービーであった本作。
この会社は、近い時期に『ジオディザスター』なる展開も似通った映画を作っていましたが、あちらはつまらない+ツッコミどころも薄いという地獄のような作品だっただけに本作の方が数倍面白かったと思います。
しかし、いつもアサイラム映画を見た後は「なんで見たんだろう」と思わされますね。