【ネタバレあり・レビュー】ビバリーヒルズ・コップ2 | 続編だからできるキャラクターを生かした映画!
「ビバリーヒルズを舞台にした映画」と聞くと、おそらく多くの人が『ビバリーヒルズ・コップ』を連想するハズです。
それは、単純にタイトルにビバリーヒルズが入っているのと同時に、作品がシリーズ化されており知名度が高いからでしょう。
そんなシリーズの2作目となる作品が、今回レビューする『ビバリーヒルズ・コップ2』です。
ストーリー
高級住宅街が立ち並ぶビバリーヒルズで、アルファベットごとに強盗を襲う「アルファベット強盗事件」が相次いで起こっていた。その事件を追っていたボゴミル警部は強盗団に撃たれ重傷を負ってしまう。
かつて事件で世話になっていたデトロイト市警のアクセルは、ビバリーヒルズ市警のタガート、ローズウッドの2人と協力し、一味逮捕へと動き出した。
感想
1作目から主要キャラクターの俳優変更なし。しかも、ガッツリとストーリーに絡む。それだけでも、好印象な掴みをしていたこの作品。
もちろん内容もよく、1作目に負けず劣らずの面白さであったと思います。
ただし、本作の面白さは1作目とは僅かに違いました。
アクセルのマシンガントークの面白さはそのままなのですが、ビバリーヒルズ市警のタガートとローズウッドのコンビの面白さが新しいのです。
前作、2人はアクセルの型破りな性格に触れることで、マニュアル人間からの脱却を見せていました。
そのマニュアル人間から脱した状態からのスタートが本作なわけです。
そのため、初めからアクセルとウマがあっているし、お互いの性格なんかも分かっていてテンポよく話が進みます。
まさに続編ならではの関係でした。
一方で、ローズウッドはなにやら間違えた方向に成長を遂げており、大暴走を見せるのがまた面白い!
前作までの初々しさはどこへやら、アクセルもドン引きな暴れっぷりを見せるのは笑えましたね。
そんな三バカトリオが挑むのが、アルファベット順に事件を起こしていく強盗団でした。
前作に比べると悪役が多く、小難しかったように思います。(自分の経営する競馬場を襲わせて保険金を得ようとしていたり)
とはいえ、3人の笑える掛け合いやド派手なアクションシーンなんかがあることから、細かいことなど気にせず楽しめたのも事実。
終盤には銃火器を使いまくりな銃撃戦なんかも繰り広げており、前作以上にエンタメ性に満ちていました。
本作、少し残念であったのが、ビバリーヒルズ要素が薄かった印象があったことでした。
たしかに強盗団がお金欲しさに狙うにはいい地域だったのですが、前作のようにビバリーヒルズを牛耳る悪党感があんまりなかったんですね。
上にも書いた、悪党周りがごちゃごちゃしていて、誰がボスなのか分からなかったのも原因のひとつなのかもしれません。
まあ、舞台がビバリーヒルズっぽさが薄くても面白かったことには変わりありませんでしたけどね。
前作登場したキャラクターも交えて、より魅力の増した展開を見せていた本作。
単作としても楽しむことができて、続編として申し分ないできであったと思います。