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【ネタバレあり・レビュー】クリミナル・ミッション | ジョン・トラボルタはあまり活躍しないけど面白い作品!

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ストーリー

高校時代の友人が急死したことからザック、ノア、ウォーレン、ブライスの4人は再会を果たす。 彼らはブライスのツテから、ある製薬会社の株が高騰することを知り、インサイダー取引を目論む。 しかし、その製薬会社の汚職が発覚したことから株は全て紙切れ同然と化してしまう。 その軍資金をマフィアのエディから借りていたことから4人は命の危機に晒されることとなる。 借金返済が不可能な4人に対してエディは、敵対組織の甥を誘拐することを命ずる。

感想

ジョン・トラボルタが出演すると聞いていたものの、あらすじを見て「どうせ端役だろう」とハードルを下げていたこの作品。 見てみると意外と面白いじゃないか! たしかにトラボルタは端役です。 4人の小悪党たちに金を貸したイタリアンマフィアという役どころで、4人に仕事を依頼して時折、進捗を確認するくらい。アクションもなければ、これといった凄まじい演技をみせることもありませんでした。(マフィアのボスという大物感漂う風格は良かったですが)

しかし、それよりも普通に作品として面白かったです。 借金に手が回らなくなった主人公たち4人の慌てふためきっぷりや、誘拐してきたギャングに逆に脅されひよってしまうようなコミカルなやり取りはなかなかユーモアがあっていい感じ。 実は捕まえてきたギャングがFBIの情報屋をやっていて扱いに困ったり、それすらもエディの策略であったりとストーリーにメリハリがあるのも良かった点です。 4人の内の1人、ノーマがことあるごとに口を滑らせて、みんなの個人情報がギャングに漏れてギスギスしたりと、いかにも素人臭いやり取りはツッコミどころが多いながらも楽しめました。

で、このツッコミどころが多いというのが実は伏線。 一番ミスを犯していたノアが実はトラボルタ演じるエディとつながっていたことがラストになって明かされます。 このどんでん返しは正直想像だにしていなかった(「4人が不幸になりました」で終わっても違和感ない)だけになかなか衝撃を受けました。 冒頭に4人が再会するきっかけから、株で失敗するのまで計算ずくだったとは…… 序盤にツッコミどころであった箇所にも説明がつくようになっており、オチを締め括るには申し分ないどんでん返しであったと思います。 あと、このどんでん返しが明かされた後のシーンで見られるトラボルタの見せる「気さくなおじさん」はなんだかほっこりする演技でした。 出番こそ少ないものの、最初から最後まで株を落とさないという意味ではいい役柄であったと思います。


ジョン・トラボルタを目当てに見た本作。 出番が少ないという若干な不満点こそあったものの、中身はユーモアがアクセントとなっているいい感じのクライムサスペンスに仕上がっていました。 総合的に見てもそこそこ満足できる作品でした。